丸山晩霞欄間絵

当山本堂にある丸山晩霞(慶応3年〜昭和17年)の釈尊一代・誕生から入滅にいたるまで8枚の欄間絵は、大正6年弟子の関 晴風、油井小渓等と共に、30日間当山に於いて精魂を尽くした力作である。

完成後、晩霞はインドを訪ね釈尊の生地をを見聞し、昭和10年再び当山を訪れ、修正の彩管を加えたものである。尚、残念ながら当山にてこの大作を描いた経緯等は現在のところ全く不明である。

晩霞と当山のこの欄間絵については「東部町町史 歴史編」にも収められている。


尚、当山には晩霞の作による「信察孝養の図」と「佐渡塚原三昧堂の図」もある。

                                               釈尊の生涯の解説へ

1.聖夢懐妊−母の摩耶夫人の胎内に6牙の白象が入った夢をみて懐妊した図。
          左隅に午睡しているのが釈尊(ゴータマ シッタルタ)の母、摩耶夫人。
2.降誕−ルンビニーの花園での誕生。
3.出家−若きシッタルタ王子が出家を志し王宮を去る図。
4.出山の釈迦−苦行は悟りの本質に非ずと悟り、最初の供養をスジャータから受ける図。
5.菩提樹下の降魔−若き釈尊が菩提樹下での瞑想を妨げる諸悪魔の図。
6.大正覚−菩提樹下でお悟りを得られた図。
7.初転法輪−最初の説法の図。
8.涅槃−沙羅双樹下にての御入滅。

丸山晩霞について
(大正13年制作)
小諸市玄江院さんの釈迦一代欄間絵

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