進む
表紙
関連写真
平成十八年 師走 十七日
春立つや衣服にまつわる青の風
hg 2
 犬のCLUB練習のため某施設に来た。
ここは小高い丘の上にあり、小さなドックランからは、こじんまりした城下町が一望できる。
周りに何も障害物がないので、風は四方から吹き付け、夏はとても快適なのだが、今の季節(陽暦二月)はとても寒い。

 私が小学生のころ、二月上旬には、寒くて児童達が授業に集中できなかった為だろうか、「寒中休み」という、一週間ほどの休校日があった。
古い木造校舎に、ダルマストーブ、石炭をガンガン焚いても隙間風が吹き込んできて、皆、教室内でジャンバーやらコートを着込んで授業をうけていた。

 立春の今日、風は春らしく東から穏やかに吹いていて、日差しは柔らかく少し暖かさを感じる。とは言っても、今の時期この地方で言う「暖かい」は、皮膚に突き刺さるような冷たさではないと言うことで、練習に来ている部員達は、皆着膨れをしてモコモコしている。

 新年までは、まだ半月ばかりある。
着膨れした身体を東風が一枚づつ開放してくれるように、
世俗のしがらみを残さぬよう、新しい年を迎えたいものだ。


        春立つや衣服にまつわる青の風
     魚迷





目次
戻る
 
はぐれ雲