スケッチブック

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西吾妻より磐梯山(水彩)

 

1977.10.29

このあと磐梯山から猫魔岳の方に行った。

その猫魔池の湖畔に奇妙なものを見た。

2人用テントの大きさの、骨組みはそのへんの枝で、草葺き屋根にビニールをかけた小屋が4つ5つ並んでいた。中には自在カギがぶら下がり、焚き火のあとがあった。ベッドに藁が敷かれ、しばらく前まで住んでいたふうだ。

すぐに「サンカ」を連想した。

水辺にしばらく滞在し、竹細工等で生計を立てる漂流民。

村里を通過することなく、諸国に渡る山道を知悉しているという。

中にひとつのヘルメットがころがっていたが、現代では建設工事を生業としているのであろうか?

painted by morisaki

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