仏教関連図書の紹介
以下にご紹介する書籍は、大学・大学院時代 必死に勉強した時の参考書類です。仏教を勉強したい方へお役に立てば幸いです。
分類は一応、「辞書」「法華経」「仏教学全般」「その他関連」としました。が、分類の中でも細目区分が当然あるのですが、しばらくはそれを無視してランダムに列挙します(そのうちに整理します) ときどき最近の書籍も混在します。
最近はネット検索で調べることができますが、隔世の感しきりです。 アーアー学生の時ネットがあったらナア!
私の学問の師が「清水君、一行でも必要なことがあったら辞書だけは買いたまえ。必ず役に立つ」
と云いました。 その通りだと思っています。(辞書の分類はランダム)
書 名 | 編者・監修 | 出版社・年 | 私的コメント |
---|---|---|---|
仏教辞典 | 宇井白寿 | 大東出版社 s47 | ◆昔の学生の必携辞典 お世話になりました。 |
仏教学事典 | 多屋頼俊 他 | 法蔵館 s46 | ◆日本仏教に強いかも |
新版 仏教学事典 | 屋頼俊 他 | 法蔵館 1995 | ◆上記の改訂版。 |
新 仏教辞典 | 中村 元 | 誠信書房 s37 | ◆中国・日本向き。歴史年表と歴史地図あり。 |
仏教宗派辞典 | 金岡秀友 | 東京堂出版 s49 | ◆伝統教団の各宗系統図がある。 |
新宗教辞典 | 松野純孝 | 東京堂出版 s62 | ◇新興宗教を調べるには手ごろ。 |
仏教ことわざ辞典 | 勝崎裕彦 | 北辰堂 1992 | ◇「自業自得」等のことわざ。 |
仏教法数辞典 | 宮元啓一 | すずき出版 2006 | ◇数字を含む仏教語 「三千世界」等。 |
明解仏教辞典 | 永畑恭典 | 本の友出版 1985 | ◇仏教語・寺院・行事・歴史等の名詞や熟語を調べる。中国・インドの仏教地図あり。 |
岩波 仏教辞典 | 中村 元 他 | 岩波書店 1989 | ◆仏教文化圏にも言及あり。 |
仏典解題事典 | 水野弘元 他 | 春秋社 1977 | ◆◆印度・中国・チベット・日本に於ける仏典の解説経典・論書・注釈書にもふれている。 |
仏教事典 | 岩本 裕 | 読売新聞社 s53 | ◆チベット・パーリー関係を除く。 |
宗教学辞典 | 小口偉一 他 | 東京大学出版会 | ◆◆世界宗教を教義・文化・儀礼・自然等の観点。 |
仏教いわく因縁辞典 | 国書刊行会 h4 | ◇仏教用語中心。 | |
中国仏教史事典 | 鎌田茂雄 | 東京堂出版 s56 | ◆ |
仏具辞典 | 清水 乞 | 東京堂出版 s53 | ◆仏具の解説。 |
お寺なぜなぜ事典 | 市川智康 他 | 大法輪閣 s63 | ◇寺・僧侶・葬式・行事等の疑問。 |
仏教植物辞典 | 和久博隆 | 国書刊行会 h4 | ◆仏教辞典に出る植物について |
仏教文学辞典 | 武石彰夫 他 | 東京堂出版 s55 | ◆説話・伝記・歴史・小説・随筆・芸能等分野の言葉。 |
例文 仏教語大辞典 | 石田瑞麿 | 小学館 1997 | ◆仏教語を和漢典籍にて引用。 |
新宗教事典 | 井上順孝 他 | 弘文堂 h2 | ◆信仰教団を教義・歴史・実践・施設等にて解説。 |
日蓮宗事典 | 日蓮宗宗務院s56 | ◆◆700遠忌記念出版。教学・歴史・組織・法式・修法に分類し詳細の解説。諸門流系図あり。 | |
望月仏教大辞典 10巻 | 望月信享 他 | 世界聖典刊行会s48 | ◆◆仏教辞典最大規模。 |
仏書解説大辞典 13巻 | 大東出版社 s53 | ◆◆印度・中国・日本の経典、注釈等を網羅解説。 | |
仏教語大辞典 3巻 | 中村 元 | 東京書籍 s50 | ◆ |
綜合仏教大辞典 3巻 | 法蔵館 1987 | ◆仏教学と仏教史を併せたもの。 | |
日本仏教人名辞典 | 中村 元 | 法蔵館 1992 | ◆古代から平成3年までの仏教にかかわる人名。 |
逆引仏教語辞典 | 柏書房 1995. | ◆ |
◆◆かなり専門的なもの。◆専門的 ◇一般的なもの。
書 名 | 編者・監修 | 出版社・年 | 私的コメント |
---|---|---|---|
世界宗教大事典 | 山折哲雄 | 平凡社 1991 | ◆ |
印度仏教固有名詞辞典 | 赤沼智善 | 法蔵館 s50 | ◆◆インド成立の仏典・注釈書中の人名等固有名詞。 |
日蓮辞典 | 宮崎英修 | 東京堂出版 s53 | ◇初学者向け。年表・足跡図・門流系譜がある。 |
現代こよみ読み解き辞典 | 岡田芳朗 他 | 柏書房 1993 | ◇暦の種類・用語・方位・九星等々。 |
新宗教教団人物事典 | 井上順孝 他 | 弘文堂 h8 | ◇新宗教教団解説、教祖等重要人物(付 写真)。 |
仏教法具図鑑 | 有賀要延 | 国書刊行会 h9 | ◆仏具解説(図)、諸宗の念珠・法衣 |
仏教語読み方辞典 | 有賀要延 | 国書刊行会 h1 | ◆◆呉・感・唐音等仏教語読み方、簡単な意味。 |
日蓮聖人遺文大事典(歴史篇) | 身延山久遠寺 s60 | ◆◆遺文中の名詞・用語等。 | |
日蓮聖人遺文大事典(教学篇) | 身延山久遠寺 s60 | ◆◆遺文中の名詞・用語等。 | |
平成新編ダラニ辞典 | 有賀要延 | 国書刊行会 h4 | ◆◆諸宗のダラニの音読、梵写、意味。 |
大漢和辞典 13巻 | 諸橋轍次 | 大修館書店 s46 | ◆◆漢和辞典の雄。仏教研究には必携。 |
大漢和辞典語彙索引 | 東洋学術研究所 | 大修館書店 h2 | ◆◆諸橋大漢和の索引増補、更に検索に便利になった。 |
日本語大辞典 | 金田一春彦 他 | 講談社 1989 | ◇仏教以外でも大いに便利。 |
日蓮聖人大事典 | 川村孝照 他 | 国書刊行会 s58 | ◆語彙の意味でなく、日蓮聖人に関する事象・歴史・人物の項目で見る。日蓮関係図書一覧あり。 |
仏教民俗辞典 | 仏教民俗学会 | 新人物往来社 s61 | ◇サカサミズ等仏教民俗に関わる用語。 |
大乗経典解説事典 | 勝崎裕彦 他 | 北辰堂 1997 | ◆主要大乗経典を、内容・資料・ハイライトの側面で解説。 |
法華辞典 | 日宗十萬人団結報恩会 | 隆文館 s3 | ◇法華三部経、御書の主要用語。かなり古典的。 |
仏教難字大字典 | 有賀要延 | 国書刊行会 h61 | ◆◆異体字を調べるには便利。 |
日蓮宗小事典 | 小松邦彰 他 | 法蔵館 s62 | ◇教学、歴史、儀礼等についての基本的用語。 |
漢訳対照 梵和大辞典 16巻 | 荻原雲来 | 鈴木学術財団 s49 | ◆◆本格的梵和辞典としては最初のもの。 |
A Practical Sansckit Dictionary | A.A.MACDONELL | OXFORD UNI. 1969 | ◆◆梵英 |
The Practical Sanscrit English dictionary | V.S.APTE | MOTILAL INDIA 1965 | ◆◆梵英 |
The Studens Sanskrit English Dictionary | v.s.Apte | Motilal india1968 | ◆◆梵英 |
Sanskrit Worterbuch 3vol | o.v.bohtlingk | 名著普及会 1976 | ◆◆梵独 |
Buddhist Hibrit Sanskrit Grammer Dictionary | F..Edgerton | Motylal 1972 | ◆◆梵英 |
A Sanskrit English Dictionary | M..Williams | Oxford 1974 | ◆◆梵英 |
蔵文辞典 | 西蔵仏教研究会 | 山喜坊 s47 | ◆◆蔵漢 |
仏学詞典 | 青海民俗出版社1992 | ◆◆蔵漢 | |
A Tibetan English Dictionary | h.a.jashke | London 1972 | ◆◆蔵英 |
Tibetan English Dictionary of Modern Tibetan | M.C.Goldstein | Nepal 1975 | ◆◆蔵英 |
チベット語字典 草稿本 | 芳村修基 | 法蔵館 s48 | ◆◆蔵和 最初の本格的蔵和辞典 |
梵−梵語サンスクリット 蔵−チベット語 漢−漢字(中国語) 英−英語 独−ドイツ語
~訓読法華三部経 | 三木随法 | 東方出版 H11 | ◇用語注釈は少ないが初学者には便利。 |
訓訳 妙法蓮華経 並 開結 | 大法輪閣 h1 | ◇訓読みで読むには適当。注釈はない。 | |
物語で読む法華経 | ひろさちや | すずき出版 1992 | ◇28品の概略を偈文中心に和訳解説。 |
法華経の詩 | 小野文b | 東方出版 | ◇法華経のエッセンスを説く。宗学的。 |
和訳 法華経 | 坂輪宣敬 | 東京美術 h3 | ◇2.12.16.21品の内容を七五調文章で和訳。各品の大意。法華経の漢訳、和訳についての資料あり。 |
入門 法華経講話 | 山口圓道 | 朱鷺書房 s60 | ◇各品の大意。天台の立場から。 |
現代語訳 法華経 上・下 | 中村瑞隆 | 春秋社 1999 | ◆全巻梵語和訳としては最新。妙・正法華、荻原本、ケルン本との対照が容易。語注はかなり専門的で詳細。 |
法華経概説 | 川村孝照 | 国書刊行会 s62 | ◆各品の重要な用語を中心に解説。 |
岩波文庫 法華経 上中下 | 坂本幸男 他 | 岩波書店 | ◆漢訳・訓読訳・梵語訳を対照でき便利。法華経研究には必携。上巻の解題、下巻の解説も必読。 |
法華経 永遠の菩薩道 | 菅野博史 | 大蔵出版 1993 | ◇粗筋、大意、重要テーマの区分で解りやすいが、多少専門知識も必要。序論は資料論として便利。 |
漢和対照 妙法蓮華経 | 島地大等 | 国書刊行会 s62 | ◆初版は大正3年で、宮沢賢治がこれにより法華信仰に入ったと云われる。表紙が朱色なので赤本と称される。 漢訳と訓読訳の対照。法華大意・略科文・法華歌集あり。 |
いのちの世界 法華経 | 紀野一義 | 筑摩書房 s44 | ◇22品までの大意。 |
法華入門 | 勝呂信静 | 春秋社 1993 | ◇6つのテーマに区分して法華思想を解説。天台・日蓮も含。 |
法華経現代語訳 上中下 | 三枝充 | 第三文明社 1976 | ◇漢訳の口語訳 |
法華経の常識 | 中川日史 | 平楽寺書店 s45 | ◆各品の重要テーマを中心に解説。 |
法華経講話 | 久保田正文 | 川出書房 s31 | ◇28品を口語文で解説。 |
妙法蓮華経の生い立ち −鳩摩羅什三蔵について |
野村耀昌 | 日蓮宗新聞社s61 | ◇法華経漢訳者の羅什について。訳経について。 |
未来妙法蓮華経 | 石川英輔 | 講談社 1992 | ◇仏教用語を一切使用せず、一つのドラマとして書く。 |
法華経に学ぶ 上 | 北川前肇 | 大東出版 h8 | ◇各品の主要部分の解説。 |
大乗仏典 法華経 上下 | 長尾雅人 他 | 中央公論 | ◆梵語からの現代語訳。文庫版も出ています。 |
現代訓読 法華経 | 金森天章 | 東方出版 1985 | ◆解りやすい訓読。必要に応じて漢訳の語を傍注する。 |
法華経新講 | 久保田正文 | 大法輪閣 s36 | ◇訓読を示してから、口語で解説する。 |
法華経 上下 | 田村芳朗 他 | 大蔵出版 s63 | ◆本文、訓訳、和訳、注釈、説明の順で解説。 |
Saddharma-Pundarika | H.Kern B.Nanjio | Germany 1970 | ◆◆:.ケルンと南条博士によって校訂された法華経梵語原典。 |
改訂 梵文法華経 | 荻原雲来 土田勝弥 | 山喜房 | ◆◆法華経梵語原典をローマ字化したもの。梵文法華経研究には上記のケルン・南条本と共に必携。 |
梵漢対照 新訳法華経 | 南条・泉 | 平楽寺書店 s43 | ◆◆漢訳と梵語訳を対照してあるが、訳語自身古典的。 |
新国訳大蔵経 法華経 上・下 | 多田孝正・多田孝文 | 大蔵出版 2005. | ◆ |
梵文法華経 荻原・土田本総索引 | 伊藤瑞叡他 | 勉誠社 h5 | ◆◆ 研究者には便利。 |
法華経成立論史 | 伊藤瑞叡 | 平楽寺 2007 | ◆種々な成立論を集約 |
法華経思想論 | 松本史朗 | 大蔵出版2010.9 | ◆◆法華経は一乗真実三乗方便から三乗真実へと変遷していると説く。 |
◆◆かなり専門的なもの。◆専門的 ◇一般的なもの。
日蓮宗関係のものは「日蓮宗関連コーナー」へ