MATさんの「世界選手権潜入記録 8」


3月28日()エキシビション(含公開練習)

好きな選手がエキシビションに出られるので何がうれしいかって、試合以外のプログラムを見られることもそうだが、試合が終わってから帰るまでにもう一度その選手の姿を確実に見られるということ。試合を見に来てはいるかもしれないが、広い観客席。そうそう見つけられるものではない。
女子ショートの時にカメラを望遠鏡代わりにしてエルビスの姿を探してはみたのだが、あまりそっちに身を入れすぎると目の前の演技が見られなくなる。第3グループであきらめた。
(幸いアイスダンスフリーと女子フリーでUschiさんといる所を親切なカメラマンが映してくれた。しかし客席ではなかった様子。ペアフリーのサイン攻めで懲りたか(笑)?)

しかし!
冗談抜きで観光地らしき所にどこも行っていない。お土産もまだ買ってしまっていないし、あと一日しかないというのに本当にやばい。ユースに泊まっている日本人でスケートを見に来た方がやっと見つかり、この日は二人で会場に行った。「エルビスの練習見たらさっさと会場出て観光しますからね!」と宣言したまではいいのだが。

エキシビションの公開練習は座る場所が放送局のブースの上と決められていた。薄暗い会場の中、真っ先に識別できたのが雪ちゃん&宏博兄さん。(だって東洋人は目立つし一番手前にいたんだもの)

雪ちゃん、細い!

別のHPで雪ちゃんの事を「ちょっとやそっとじゃ壊れそうにない」なんて書いちゃったけど、細い、細いよ!いかにも華奢なベレズナヤと並んで立っていても身長がちょっと高いだけであとはいい勝負!
まあペアをやっている女の子なんだから細くてあたり前か(メディアインフォメーションは160cm、45kg)。のっけから興奮してしまった。

オープニングでみんなが出てくる所のリハーサルをしている模様。ルシンダ・ルーが真っ先に出てきて中央でスピン。それから他の選手がぞろぞろと出てくる…という演出。エルビスは…いたいたトベルと一緒。バックに流れるロシア民謡の軽快な音楽に合わせてコサックダンスもどきをしたり、二人で話をしながら何かとへろへろ踊っている。これは本番で何かボケてくれるな。

打ち合わせ中のエルビス、輪の真ん中に立って全体を仕切っていたかと思えば、5分後にはスタッフが説明している最中に輪のはしっこでトベルに技をかけて遊んでいる。君ら授業中にケンカする悪ガキかい。先生の話聞きなさい(笑)。悪ガキと生徒会長両方の面を持つ生徒がいたら、先生はやりにくいだろうなあ。

それからもエルビス、飛ばす飛ばす。シハルリーゼとペアスピンするわ、ミシェルとダンス踊るわ(こっち向きでやってほしかった…)、ベレズナヤにもちょっかい出していた。

シハルリーゼのファンの反応が恐くて今まで口に出せなかったが、髪を伸ばした彼を見て「この人何かエルビスと似てるんちゃう?」と思っていたのだ。実際に並んでいるところを目にして確信。

アップで見ると違いがいろいろあるが、観客席とリンク間程度の距離で離れて見る分には十分拡大コピーと縮小コピーのこの二人。そりゃペアスピンしたら面白いはず。意識してるんだろうか?付き合ってくれるあたり、アントン君って結構お茶目(笑)

ああでもやっぱり、ペアの世界チャンピオンになんて事を!エレナちゃんごめんなさい〜(ファンが謝ってもなー^^;)

それからず―っとトベルと遊んでいた。トベルのプログラムでジャッジの前でしゃがみながら消えていく所も二人で並んでやっていたっけ。そうか君らつるみ友達だったのか(笑)とにかく笑い通しだった私。おもしろかったんだよ!

輪から離れた所でクラーツ兄ちゃんが一人ボ―ッとしている。そこにペイザラが滑りよって二人でしばらくおしゃべり。美形のペイザラが隣にいるのにクラーツ兄ちゃんが見劣りしない。実はクラーツ兄ちゃん、かなりハンサムだったのね!?美形二人のさわやかなツーショット。ああ、目の保養♪笑い疲れたから一休み。


エンディングだろうか(本番でオープニングと判明)、各種目の選手がそれぞれそろって何かやる様子。
ペア:アントン君が仕切ろうとするが、他の選手の反応がない。合掌(-‐)。4組それぞれ超マイペースにデススパイラル。
アイスダンス:ペイザラが仕切っている。クリロワさん達が来ていなかった。
女子:仕切るとまではいかないが、ミシェルが先頭に立って他の選手に声をかけていた。とにかく人数が多い。対象の選手は全員来ていたんじゃないだろうか?
男子:この時いたのはエルビス、ワイス、トベル、フィンランドのマーカス・レミネン。書くのが面倒くさいので今までの様子をもとに想像してください。

全体の打ち合わせが終わり、選手の個人練習が始まる。しかしリンクにいるのは2位や3位の選手ばかり。エルビスはリンクにいることはいるが、リンクの端にもたれておしゃべり。滑る様子がない。


フィンランドにはサマータイムが導入されていて、イースターの後に早朝3時から切り替わって1時間早くなる。泊まっているユースでも掲示が出ていたのでもちろん頭にはあった。「29日の早朝に切り替わる」と。
実はこれが
28日の早朝からだったのだ。10:00から始まると聞いてそれに合わせて行ったつもりでも、実際の時間は11:00。つまり4位のエルビスはもう個人練習を終わっていたということ。最後の最後になんつー大ボケを!そのエルビス、リンクサイドで関係者らしき人と結構長い間話をしてから帰っていった。

さすがに個人の練習ともなると空気が変わる。中でも入り込みようが見るからに違うのがミシェル。リンクの長い方の端から端までスーッと滑って飛ばしている。練習からしてきれいで見とれてしまった。そんなミシェルにちょっかいを出す選手が一人いる。
グェンダル・ペイザラ、やはり彼。

ミシェルがリンクの端の方で止まっている時にさりげなく側を滑って声をかけたそうな様子。しかしミシェルの反応はまったくなし。
めげずにちょっかいを出し続けるペイザラ。しかしどうもコミュニケーションが成立していない様子。ミシェルはペイザラの方を向いているのだが、反応らしいものがない。無視というより目の前のペイザラを認識していないんじゃないか?という感じ。さすがにあきらめて(?)自分の練習に戻るペイザラ。合掌(-
-)。ミシェルにちょっかい出すにはきっと何かコツがいるんだよ。

しかし。ここで練習に戻ったペイザラ、アニシナさんと練習を始めると飛ばす飛ばす。スペースや曲を通す選手の都合上途中で止まったり場所を譲ったりするが、それ以外は本番とほぼ変わらないスピードでずっと、ずっと、ず――っと滑っていた。
世界レベルの人は切り替えもきっちりしてるんだなあ(感動)。


小話・8
指定席の世界選手権、毎日通っていたら自分の席の周りにいる顔は大体覚える。顔を覚えるのは毎日来ていた人。毎日来る人はたいてい公開練習も見に来るような熱心なファン。誰か知っている顔いないかなー?と思って周りを見てみたら、いましたいました、ワイスファンのあの親子(25日Part226日参照)。
ワイスが一番手前の方で立ち止まっている時、子供の方が「Go, Michael!」しんとしたリンクにこの声は結構響く。こらこら、試合じゃないんだから(笑)。
呼ばれたワイス、その子に手を振ってあげていた。

スポーツの「ヒーロー」はこういう事の積み重ねでファンが育てていくのかもしれない。
がんばれ、ワイス。


ジャンプ、スピン以外はほとんど本番どおりに曲の通しを2回やったミシェル。おかげでほとんど流れがわかるほど。2回目が終わった後は拍手が起こった。滑り終わってから練習を見に来た私達の方を向いてちょこっとお辞儀。可愛い。そして本当に律義。

途中からヤグディンが来ていた。試合の公開練習の時は半袖のTシャツだったが、今回はだぽっとした灰色のトレーナーかセーター。こういう格好似合うなあ。曲は長野、大阪Ex.でやった「バラの王子様」。バラの代わりにエッジカバーを持って練習。やっぱり何か手に持ってやりたいのかな?


しかし一人で弾けていたエルビス。いやー笑った笑った。エキシビといえばキャンデの印象が強すぎて、エルビスは「ポイントを押さえてほどほどに遊ぶ優等生」というイメージだったのだ。練習でこれだけ弾けるキャラクターだったとは(笑)。
それにしてもこの人ずっと今までの世界選手権のエキシビの練習でこんな感じで仕切ったり弾けたりしていたんだろうか。だとしたら、まさにキャンデと対の存在、隠れ…いや「裏のミスターエキシビション」。さすが「ショーは自分も楽しんでやりたい」と本に書くだけのことはある。しかし、まさかツアー中こんなテンションなわけ?
やりかねない…と思わせる所があるのがこの人。まっいいや、面白いから。本番期待してるからね―♪いや公開練習で十分笑わせてもらったけど。この公開練習、おいしすぎる。

と、公開練習を満喫したのはいいのだが。

最後まで練習を見ちゃったよ。観光に行く時間が―――(泣)!
まあスケートファンが一度リンクに行ってしまえば、よほどの事がない限り途中で出られるはずがないか。


それに観光ができなくなったわけではないのだ。会場から5分歩いて電車で一駅、運がよければヘルシンキ中央駅までのトータル所用時間は15分程度。しかも駅前に美術館がある。なんて観光客にやさしい街なんだろう!(何か違う)

ヘルシンキ中央駅の真横にある郵便博物館は無料。世界中のポストや切手が展示されていて、今ではめったに見かけない縦長の赤ポストやはがきが1枚10円だった頃の(世代がわかるな)10円切手と思わぬ再会。特別展で「世界のコレクター」みたいなのをやっている。映像を流すコーナーがあったりして子供が楽しそうに見ているのだが、当たり前とはいえ全てフィンランド語。ムーミンのレターセットだけを買ってあわただしく出る。

次に行ったアテネウム美術館が大当たりだった。ガイドブックには「ムンク、ゴッホ、ゴーギャン、ルオーをはじめ…」と書いてあったが、どれが誰の絵なのか把握する意欲のない美術オンチの私。しかし展示されている絵が自然の風景や肖像画の自然な感じの油絵が中心で、もろに好みだった。日曜日なのに館内がすいていて、一つの絵に対して離れた所から見て全体のイメージをつかんでから近寄って筆のタッチを見るなんていうことをしても誰にも迷惑をかけない。これでもう少し離れて見ることができたら言うことなし。

大きな3枚組の絵に見とれていたら、しばらくして美術官員の女性が「もっと詳しく知りたいようだったらこれ読んでみてくださいね」と英語で書かれたボードを渡してくれた。
記憶だけを頼りに書くのも何だが、この絵の作者はフィンランドには欠かせない長篇叙事詩「カレワラ」を絵画にすることに一生の大部分を費やしたという。私が見ていた絵はその中でも有名な話を絵にしたもの。老人に言い寄られ続けた若い娘が思い余って川に身を投げて妖精に助けを求めている。
このシーン、26日に入った喫茶店の壁にも描かれていた。それだけフィンランドでは有名な話なのだろう。あの絵をダシにして話しかければいろいろ教えてもらえたのかもしれないのに、もったいない。

今さらながらしまったという心境。こんなにいい美術館ならもっと気合いを入れて見に行く時間を作ればよかった。もう少し時間を上手に使えたらもっと他の博物館にも行けただろうに。
「泊まる人とスポーツの話をしたのは初めて。芸術や歴史関係の話しかしないから。」とユースホステルの受付のお姉さんが言い、いろいろ割引があって観光スポットが充実しているヘルシンキ。観光地であるはずのこの街にあまり触れることがなかった。ごめんね…。


しかし会場へ足を向ければ美術館の事は忘れる。仕方ない。私スケート見に来たんだから。
さすがに日曜日、エキシビションということでダフ屋らしき人がいたりと入り口からして賑わいが違っていた。他の日は1階席でさえ空席があったが、2階席まで観客が入っている。オープニングは小学生くらいの子供達の団体演技から。おそろいの水色と黄色の衣装。シンクロナイズドではなく、始めの方にちょっとした劇があって可愛かった。

公開練習中、「誰だろこの人達?」と思っていたのはフィンランドのアイスダンスの選手だった。
白くて長い上着を着て出てきたマーカス・レミネン。「変な服」と思っていたら演技の途中でいきなり聴診器を取り出す。そうか白衣だったのか。なかなかお茶目な事をしてくれるではありませんか。

トベルはいつも通り笑わせてくれたが、マリニナ、ペトロワ組としっとり系の演技が続く。そしてエルビス。


あらかじめことわっておこう。このエルビスの演技で理性の糸が軽く3本は切れた。エキシビだし、壊れた状態を心おきなく書かせてもらう。

かっこいい―――!かっこいいかっこいいかっこいいっ!
ちょっと動き始めた時からこの状態。「うそ、こんなにかっこよかった!?」とびっくりする余裕もない。今までエルビスを「かっこいい」と強く主張したことはなかったけど(そもそもあまりそう思ったことがなかった。何に惹かれてファンになったんだろう(笑)?)、今回は声を大にして言わせてもらう。かっこいい!!

少し光る生地のゴールドのジャケット、普通ならど派手で浮くかギャグになる所をこの人が着ると妙になじんでかえって渋く見えてしまう。「ゴールドが馴染みすぎて渋く見せてしまう男」ってのんびり定義付けしている場合じゃない、ちょっといつのまにそんな渋くていい男になってたのよ!?

それでまた、上着着て出てきたら途中で脱ぐのがお約束とはわかっていても、下にシャツ着ているとわかっていても、実際に脱がれるとちょっとその!(わたわた)
きゃー目のやり場が!でも見なきゃ演技が見られない(何ゆうとんじゃ!)!たかが上着脱いだぐらいでなんでここまで動揺しなきゃなんないの!!
だから肌を見せることが問題じゃないのよ〜半袖姿なんて見慣れてるわよ〜「脱ぐ」っていう動作がちょっとその〜〜(じたばたじたばた)反応しすぎなのは重々わかってるわよ〜〜頼むから十二単着てたらどうするのなんてツッコミしないでよ〜〜(するかい!)

だめだ、かっこよすぎる〜〜〜

椅子の背つかんでじたばたしそうになるのをこらえるのに必死。顔つきは完全に変わっていたに違いない。場内が暗くてよかった。カメラが顔を隠してくれるし、傍目には普通に写真を撮っているように見えていたはず。
スケートアメリカのエキシビを見たその場でエルビスツアーに行くことを決めたぶうたろうさんの気持ちがよくわかりました(^^;)。


それでまた流れがよかった。この後のロバチェワ組の演技は去年のODだろうか?弾けまくりのアベルブッフ。黄色い衣装のロバチェワさんがセクシー。清純なイメージがあったのでこれにはびっくり、ここで完全に気分がのって本格的にアイスショーを楽しめてきた。エルビス順番が早くてよかったわ(笑)

ソルダトワ、ザゴルスカ組と再びしっとり系。白い衣装が綺麗だったザゴルスカ。エキシビナンバーをしっかり用意していたんだなあ、ソルダトワ。本当に可愛い。

ここでシンクロナイズド・スケーティングの演技。

迫力あったなあ…
ここで製氷だったと思う。


製氷後の一番手はフィンランドの女子シングル選手、アリサ・ドレイ。試合でもそうだったが歓声がすごかった。地元に愛されているというのはやはりいいなあ。ルシンダ・ルーはオープニングのスピンだけ、演技も見たかったのに。

おお!シェリーン達リバーダンス!でもアップテンポの始まる所、私の席からは完全に横向き…あのシェリーンむっちゃ可愛いのに…まあ後ろ向きでなかっただけよしとするか。

ワイスを見ているとエルビスがベテランと言われるのもわかる。ロックナンバー使うならもうちょっと弾けてほしいなあ。せっかく顔もスタイルもいいのに、もったいない。

雪ちゃん達のアンコールのツイストリフトは叫んだ。このアンコール、やっていることは同じでもご当地に合わせて曲を変えている。中国勢で唯一エキシビナンバーを持っているこの二人、なかなか芸が細かい。やりますね。

公開練習で2回通しを滑ったミシェル。本番を入れると3回見られたことになる。堪能させてもらいました(^^)。

アンコールでフリーの後半部分を滑ったアニシナさん達。逆リフトの部分で「もうちょっとアップになってからー!」と待ちすぎて、ペイザラが足をおろした所を写真に撮ってしまった方はいないだろうか?私フリー、エキシビ両方それ…

プルシェンコは公開練習どころかエキシビのオープニングにも来ていなかったのだ。体調を崩して出られなくなったのかと気にしていたせいか、元気なさげに見えてしまった。何回見てもやっぱり可愛いこのナンバー。

こっ…こんなきれいな演技をする人があのペアスピン……(笑)!
基本的にペア競技は女性しか目に入っていない私だが、今回ばかりはアントン君の方に目が行く。しかし演技を見て感動するより笑いが先に来てしまった。あまりギャグに走るとイメージ崩れるから止めた方がいいかも(笑)。

剃刀のような切れ味と緊張感に背筋がぞくっとしたブティルスカヤのタンゴ。生で見られて幸せ(*^^*)。タンゴって滑る人や曲によってイメージがすごく変わってくるから面白い。え、他の音楽でも同じ?単に私がタンゴに弱いだけか(笑)。

クリロワさん達もアンコールでフリーのラスト部分を滑った。世界選手権でのフリーの衣装はいまいちと思っていたのに、普通の衣装でされると「やっぱりあの衣装のほうがいいなー」と思えてくるから不思議。クリロワさんばかりに目が行っていてオブシアニコフが髪を切っていたのに気づかなかったのは私(^^;)。

そしてラストのヤグ。わーい、もう一回あのバラが見られるのね♪

え、ショートの服?
ちょっと、バラは?練習してたでしょー(不満)!そうかアンコールでするのか。でもこの服、上下つながっているからオリンピックのクーリックみたいに手早く着替えられないんじゃ?上から白いブラウスをそのままはおってもあまりさまにならないし……

え!?あの格好のままバラするの!?
!?!?!?!?!?


演技の間は目が点。笑えてきたのは終わってから。
世界選手権を連覇しても、王子様系しっとりナンバーを選んでも、ローザンヌのバナナやミネアポリスのウサギ跳びみたいにエキシビで天然ボケをやってくれるヤグは健在。やっぱり可愛いわ(笑)!
(注:ヤグファンの皆さん、この発言は好意です。わかってくださいね^^;)


全選手の演技が終わって、もう一度参加選手の紹介。男子シングル、まず優勝のヤグが一人で出てきてジャンプ、お約束。
そして残り全員肩を組んで足をそろえてちょんちょんちょん。で!→↓。
シンクロナイズドスケーティングのつもりなんだろうか(笑)。ほぼリンクの端から端までやってくれた。こういうボケだったのか。


終わった後エルビスとプルがハイタッチ。二人の年齢を考えて気がついた。
渋くもなるはずである。
男子シングルの参加選手で上から2番目の歳なのだ。


ここから先の流れをちゃんと覚えていない。
確か各種目の選手が場内の紹介にのってリンクを一周する時だったかな?アイスダンサーの後にエルビスとトベルが同じダンスをしてついていく。アナウンスも「 a〜nd Elvis Stojko & Laurent Tobel!」と付け加え。場内爆笑、隣の席の無口で上品な老婦人もこの時は爆笑。ウケてるぞ、エルビス!
また途中でエルビスがバランス崩して二人して転びそうになるから余計におかしい。公開練習の時には完璧だったんだけど。見たいわ写真撮りたいわ笑いたいわでてんやわんやしているうちにあっという間に通り過ぎていってしまった。もうちょっとゆっくり滑ってよ〜!

マーカス・レミネンがフィンランド語でスピーチをしたあとエンディング。
で、この時の光景。リンクの真ん中に選手がいる。その周りをシンクロナイズドスケーティングの選手が輪になって囲んでいる。で、このお姉さん方がそろいもそろってゴーゴーダンスか何か知らんが、とにかくノリノリで踊っているのだ。

流れていたのがディスコティックなナンバーなので、「みんなで踊って終わりましょう!」という演出なのだろうと思うが、なんだかなー。とても踊れたものではないと思う。
選手全員突っ立っていて傍目にも間抜けた光景。しかしそういう中でも隣にいた雪ちゃんの腕をとってちょっとでも踊ろうとしていたのがシェリーン。
君はいい人だ。

そして99年世界選手権が終わる。「See you in Brisben!」の言葉で。


あー楽しかった。さあ帰ろう。これ以上ここにいても何も見られない。
最後の見納めにリンクとモニターを見たら、モニターにまだ映像が映っていた。それも見たことがあるのが。

スケートリンクでコーチと生徒が二人きりでスピンのレッスンをしている。まずコーチのスタンドスピン。そして生徒がよたよたしながらスピン。それを見て「ん〜〜」という表情のコーチ。その二人を観客席から見守る一人の老人。そして「Mastercard」と「new life」だけしか聞き取れなかったナレーションが流れる。

よるさん主催のラウンドロビン 1に参加した人ならこの説明でわかるだろうか。エルビスがこの3人の登場人物全員を演じているMastercardのコマーシャルが映っていたのだ。
試合の時は演技のリプレイやウォームアップ中の選手の様子を映していたモニター、この日はメダリストの演技やISUのプロモーションビデオ(?)やスポンサーのコマーシャルを映していた。Mastercardが世界選手権のスポンサーなのは知っていたが、まさかスケーターが出ているコマーシャルが流れるとは。

最後をエルビスで締められるなんて、なーんてラッキィ!


外はまだ明るい。ごはんにはまだ早い時間だったので少し観光スポットを回ろうということになった。同行の方は昨日ヘルシンキ・カードについている無料の観光ツアーで一通り有名どころを回ったというので案内してもらい、まずは市場のあるマーケット広場へ。しかし市場自体はもう終わっていて、スペースがあるだけ。そのだだっ広さにテンションが一気にダウン。日曜の夕方はやはりわびしい。
ヘルシンキ大聖堂にも行ったがここも閉まっていて中に入ることができなかった。白い壁とエメラルド色のドーム屋根の対比が綺麗。夕日も加わってやっと観光をしたという気分になる。

晩ごはん、フィンランド料理で「イルヴェス(山猫)」というストイコファンなら反応せずにはいられない店がガイドブックに載っていたが、惜しいことに日曜は休み。ここに限らず駅前でもほとんどの店が夕方には閉まっていたのはさすが安息日のあるキリスト教の国?
かろうじて開いていた「りんごの木」という意味の名前(だったと思う)のフィンランド料理店に入る。しかし昼食抜きだったくせに食欲がない。Raindeer肉の煮込みクランベリーソース付きとバター味のマッシュポテト、おいしかったのに半分近く残してしまった。


明日は飛行機が早いから早起きしないと。

(もう少し続く)

追記:
コーチ役エルビスの「ん〜〜」という顔、顔の半分以上が見事にくしゃっとなって人相が変わるのだ。感情の表わし方というより、顔の筋肉構造自体が日本人と絶対に違う!あの顔つきは絶対日本人にはできない。Mr.ビーンといい勝負なんじゃないか?いやそれは言い過ぎか。
エルビスの顔つきの変わり具合が西洋の標準だとしたら、風刺画で日本人をはじめモンゴロイドが無表情に描かれても仕方ないかもしれない…

もう一つ。エキシビで上着を脱いだ所をビデオで見ても「おー、脱いでる脱いでる(笑)」ぐらいにしか思っていなかった。いくら私でもそこまで奥手ではない。今回生で見たということと、公開練習で3枚目に笑い転げた後に2枚目路線で来られたので余計にインパクトが強かったのかもしれない。

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