- 3月25日(木) Part 1
公開練習(男子フリー)、アイスダンスOD
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- 勝負時の男子フリー、しかし旅の中日のこの日は洗濯もしないとそろそろやばい。気合いを入れて朝5時に起きて洗濯をすませたのはいいが、共同の乾燥機が動かない。受付が開く8時まで何もできない状態で、このタイムロスは痛かった。(昨日のうちにやっとけって)
加えて花の買い物に時間を取りすぎた+トラムがなかなか来なかったという事もあって結局会場に着いたのは第4グループの練習が始まる直前だった。いくらスケーターにあげるための花とはいえ、公開練習を見逃していたのでは本末転倒というもの。
ごめんね、郭君…ドミドミと本田君も見たかった…。
まあエルビスには間に合ったんだから、とフォローすることにする。
ジャッジ席の真後ろに座るが、よく考えてみればコーチがいるのは反対側。そっちに座った方がよく見えたかもしれない。移動しようか迷っているうちに選手がリンクに出てきてしまった。エルビスがちょうど目の前を通りすぎた時、リンクサイドに知り合いらしき関係者を見つけたのかニッと笑って二本指でそっちへ挨拶。
いい顔だ、やっぱり。
第1滑走のエルビスの曲が流れる。プログラム通りのコースをただ滑っている。ジャンプもスピンも振り付けもほとんどしていない。ただ指でリズムを取り、イメージを思い描いているという感じ。
自分の曲が終わってからジャンプを飛び始めた。これからがウォームアップという所だろうか。それから何度も同じパートの練習をする。コンビネーションもきめた。
そのうちジャンプがダブル、シングル、タイミングをはかるだけになり、一回ずつUschiさんとDougコーチの所へ。
そして上着を着てリンクから上がった。
ウルマノフかプルシェンコの曲が流れている時に。
今まで私は公開練習でのエルビスを見たことがない。
しかし「練習の虫」と解説されたことがあるらしいし、スケートアメリカでは公開練習中誰よりも長くリンクにいたというし、Champion
On Iceのツアー中の練習で一番乗りで来て練習していたというレポートも読んだことがある。
そのエルビスが、最初にリンクを去る。
そういうことか。
ところがそうは問屋がおろさない。UschiさんとDougコーチは通路に消えていったが、帰りかけるエルビスにサインを求める紙が山ほど差し出される。
また律義に紙を受け取ってサインをするエルビス。サインをしてもあとから人がやって来て、紙の山は減らない。それでもサインする。
帰りかけたところで通路を挟んだ反対側で待っているファンの存在に気づき、そっちへ場所移動してまたサインする。
エルビスがついて来ないのに気づいたのか、Dougコーチが戻って来た。それでもサインをし続けている。見守るDougコーチ。ブラシェンコの曲が始まってもまだサインをしていたと思う。
さっさと帰りなさい。何のために練習早めに切り上げたの、まったく。
写真を撮りながら苦笑い。気になって他の人が目に入らないじゃないか。これだけビッグなメンバーがそろっている公開練習だというのに。ああもったいない。
ワイスは自分の曲がかかっている途中でリンクから上がり、何人かのファンにサインをしてから帰っていった。サインをするワイスの後ろをウルマノフが通り過ぎていく。いつの間にかプルシェンコはリンクにいなかった(ファンの方ごめんなさい)。
最後までリンクに残っていたのはブラシェンコとヤグディン。ジャンプを連発して飛ばしていた記憶のあるブラシェンコ。ヤグディンはリンクから上がる前にジャッジ席の方を向いてポーズをとるおまけ付き。
ノってるね、ヤグ。
今年のオリジナルダンスの課題はワルツ。去年のノリノリのジャイブから一転、「ワルツ〜」と問答無用の古典的なダンススタイル(え、偏見?)。自分のスタイルに関わらず色々なタイプのダンスをこなさなければいけないあたり、アイスダンサーは大変だ。
今回の世界選手権に参加したアジアのカップル達はこちら。
- Tae-Hwa Yang & Chuen-Gun Lee (韓国)
女性の衣装の白とピンクの取り合わせと胸のあたりにチマチョゴリの特色を入れたのだろうか?
いかにも「ワルツ〜」という感じのワルツをがんばってのびのびと滑っていた。まだ17才と18才、世界選手権はおろかシニアの試合はほとんど初参加の若いカップル。
キュヒュン君が18才、女子の選手が17才。韓国はフィギュアスケートに手を出したばかりなんだろうか?
がんばれ。
- Weina Zhang & Xianming Cao (中国)
こちらも世界選手権初参加の20才と23才。女性の服の色、綺麗だけどリンクでは地味に映ってしまう(^^;)。中国人にはなじみの色なんだろうか?
演技もあまり「ワルツ〜」という感じのない、地味な印象だった。しかし派手でもちぐはぐな無理な振り付けで見ているこっちが気恥ずかしくなるよりは、地味でも地に足がついている方が安心して見ていられる。
- 都築奈加子 & Rinat Farkhoutdinov (日本)
(すみません、男性の名字カタカナ表記できなくて…。)今シーズンは国内の試合を生観戦していなかったので、このペアを見るのはこの時が初めてだった。
つっ…都築さん、お美しいわ!
化粧映えが日本人離れしている!
いかにも「ワルツ〜」という衣装と振り付けで、見ていて気恥ずかしくならない日本人スケーターなんてそうそういないと思う。他のアジア人選手と違い、野暮ったさがなくて綺麗。ほとんど都築さんしか見ていなかった私(笑)。
もし一年早くペアを組んで、いかにも楽しそうに滑っていた河合&田中組とぶつかっていたら、どっちが勝っていただろう?(私この組好きだったんです)
- (いちおう)小話・5
- オリジナルダンスの製氷中かウォームアップ中のどちらか覚えてないが、ターニャのことを教えてもらったおばちゃん二人と世間話をしていた時の事。「ほら!」の声と共に目の前に雑誌が差し出され、消える。
え?エルビスがタキシード着てる?
「ちょっ…ちょちょちょちょちょちょちょちょちょっと!!何なんですかそれ!!」
通路をはさんだ雑誌の持ち主(その節はお世話になりました)の所へ行こうとしてダウンの紐が荷物に引っかかり、思いっきり転びそうになる。取ろうとしてもなかなか取れない。端から見たら漫画みたいなパニックぶりだったに違いない。
写真の正体は今年初めにカナダで創刊されたスケート雑誌、「Spotlight
On Skating」の裏表紙、エルビスのスポンサーであるCanonの広告。タキシード着たエルビスがカメラを持って正面向き。この雑誌の存在は知っていたけれど、なんでこんな所にあるんだ!?
いやそれより何より、なんなのこのエルビス!?雑誌の持ち主が手に入れた経緯を説明してくれたのだが、もちろん耳に入っていない。(すみません)耳に入ったのは「見る?丸ごと一冊ストイコ。」の言葉だけ。
そりゃ見たいですよ、見せてください。しかし表紙のこれまた赤いタキシードの写真を見ただけですでに固まって、なかなかページが開けない私。そんなうちに演技が始まる。ああオリジナルダンス見なきゃ。
そして演技を見てはいるのだが頭に入るはずがない(すみません)。
演技の合間におそるおそるページをめくり、内容を把握。確かに丸ごと一冊ほぼエルビスがらみ。ここまで徹底されるとかえって恐い。
その他に95年カナダチャンピオン、セバスチャン・ブリッテンの記事やGPシリーズの総括もある。しかしGPシリーズの方は結果を知っている人間にはあまり読み応えがない文章。
これでは総合的なフィギュア雑誌としての実力はあまりないんじゃないか、とどのつまりエルビスネタでページをもたせているだけで次の号のネタどうするんだ、この様子じゃこの雑誌も一年でつぶれるんじゃないか(オリンピック直後にカナダで創刊されたフィギュア雑誌が2冊でつぶれている)とか色々考えはするのだけど、ちょっとこのエルビス、なんなのよ!
しまった−!こんな事なら素直にカメラEOS
Kissを買っておけばよかった−!!(私の一眼レフはMINOLTA)
ところで雑誌の持ち主へ突進している間、当然例のおばちゃん二人は放ったらかし。周りにいた方曰く、パニクっている私を見て笑っていたらしい。おわびも兼ねて雑誌を見せたところ。
A:「あら、ハンサムじゃない。うまくメークしてあるわね−。」
B:「エルビスっていくつ? (27です)。そう。リンクにいる時はその歳に見えるけど、Kiss&Cryにいる時は22ぐらいに見えるわね。」
さいですか。
というわけで、ストイコファンにとっては「Spotlight
On Skating」は買いであり、そういう人間でカナダのフィギュアファンは成り立っているのかと思ったり、そして編集者の「ストイコがらみなら部数は稼げるだろう」という安易な姿勢が見えるようでもあり、それなら日本の雑誌事情といい勝負じゃないかとも思ったりもしたのだが、何はともあれ壊れまくっていた私であった。ああ情けない。
オリジナルダンスに話を戻そう。
先シーズンからボーカル曲の使用が認められている。しかし今シーズンの課題はワルツ。「ズンチャッチャ
ズンチャッチャ♪」のリズムに乗ったボーカル曲があるんだろうか?と思っていたら何組か使っていた。
中でもびっくりしたのがノバック&コラシンスキー組。曲が流れて一瞬目が点になる。あのー、確か課題はワルツでは?
しかし彼女達のダンスに合わせて曲を聞いていくと「ズンチャッチャ
ズンチャッチャ♪」、確かに3拍子。こういう解釈もあったのか。すごく楽しそうに踊っている。下手になじみのないクラシックに合わせるより、なじみのある曲で3拍子をとった方が踊っている方も楽しいかもしれない。見ているこっちも楽しかった。
いい演技には関係ないことを忘れさせてしまう力があるんだろうか。このカップルのおかげでやっと「タキシード・エルビス」のパニックから抜け出せた。感謝(笑)。
スケートはほとんどTV観戦の私。考えてみたらオリジナルダンスを生で、しかもこれだけ大量に見たのは初めてだった。与えられた課題を自分達流にこなし、それでカップルの色が出てくる。ある意味ではフリーよりおもしろいかもしれない。
「ワルツ〜」という雰囲気でクリロワ&オブシニアコフ組は無敵。
アニシナ&ペイザラ組はワルツの3拍子のスピードが何か他のペアと違う。「ズンチャッチャ♪」どころじゃない、「おいおい大丈夫か」と言いたくなる暴走しそうな迫力。確かにクリロワ組に勝つはず。
ボーン&クラッツ組は「田園地帯のワルツ」という感じ(そういえばここもボーカル曲だった)。昔話に出てくる村娘はシンデレラが出るような舞踏会のダンスは踊れないけど、自分達の祭りで踊る3拍子のダンスはこんな形になり、そのスタイルに誇りを持って楽しく踊っていたのだろうかとふと思う。
一つの競技が終わって次の競技が始まるまで、チケットを持っていても一度席を離れなければいけない。別の日には会場内の適当な場所で持ってきたご飯を食べて、くっつかせてもらった人のいろいろおもしろい話を聞いているだけで時間がつぶせたが、今日はそうもいかない。
花束のラッピングをせねば。
(続く)
- 追記:
- この日の分は一つにまとめるとシャレにならない長さになるので、男子フリーはPart
2に分けました(^^;)。
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