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「エルビス インタビュー」

エルビス@ゴー・ゴー Vol.41

世界選手権大会中に行われた、カナダの Debbie Wilkesとのインタビューです。

エルビスは・・・

Debbie:まったく別人のようにみえたわ。練習の時から双眼鏡であなたの動きをみさせてもらったわ。どうやってあなたがあの状況を切り抜けたのか想像もでできないわ。でもあなたから受ける印象で、あなたは元気を取り戻して自分のやるべきことをするためにここにきたって感じたわ。あなたがやっと本調子になったって今年初めて感じたわ。

Elvis:僕だって、1998年のハミルトンでの国内大会以来初めてですよ。ほんとに久しぶりです。防御的とかそれから攻撃的とかそんな感覚さえ忘れていましたよ。守りにまわりたくないですから、とてもつらいことでした。自由にオープンになれないんですから。きれいにスケーティングはできても、まだ防御的で何かが足りない、閃きみたいなものがないんです。もっと攻撃的に滑れされすれば、その閃きは戻ってくるってわかっていましたけど。僕の足が回復すれば、僕の体も解放される。身体的なものだけじゃなくて、精神的なものとのコンビネーションなんですよね。その2つが融合したものなんです。足が治れば精神もそれに気がつく。それを調整するのにちょっと時間がかかるかもしれない。ゆっくりと解き放たれて、全てが自由になれるっていうことですね。

D: あなたにとっては大変な年でしたね。もうだめだって思ったことはあった?

E:正直なところ、なぜ僕はこんなことしてるんだろって思った日もありましたよ。明日にはタイミングが戻ってくるようにって思いながら毎日フラストレーションになぜ僕はたえなくちゃいけないんだ? 3歩すすんだと思ったら、2歩戻り、前進するより後退する方が多い日があったり。でも各大会が終わるごとにコーチ達が僕を励ましてくれました。「広い視野で考えよう。他の選手と自分を比較してはだめだよ。君が乗り越えてきたことは他の選手とはちがうんだから」 こんな言葉をかけてもらいました。しかしあの状態で競技会に臨むのは大変なことだったんです。僕は試合が好きですし、競い合うのが好きです。ほんの少ししか進歩できない時でさえ、僕は自分自身に多くの課題を課します。僕は 完璧主義者なんです。ですから自分に「もう一歩前進だ」と言い聞かせてきたんです。他の人より抜きんでるってことは本当に大変なことですよ。

D: 私達マスコミのことですが、私達は時としてあなたに対してつらくあたることもあり、とても簡単には許してもらえそうにありませんが、それに対しては?

E:そうですね、振り返ってみますと、マスコミはひどかったですね。今大会は僕の集中力、力、意志そして決断力のテストだったのです。みんなは僕が経験してきたことをわかっていないって思っていましたから、それに対して反駁もしませんでした。僕にできることは 自分の仕事に集中することでした。だから今ここにいるわけです。お金、名声、自分のおかれた立場、他の選手のこと、マスコミそういうすべての事は忘れて、「僕には意志がある。情熱がある。そしてやるべきことがある。僕が背が低かろうが、髪が長すぎようが カッコ悪かろうがそんなことどうでもよくって、とにかくやってみよう」って自分に言い聞かせました。マスコミから質問されていたのは、「あなたはアマチュア選手としての選手生命が信じられないくらい長い。どうしてですか?とか 「もう世界選手権には9回出場していて、どうしてそんなに長くトップでとどまっていられるのですか? 」とか 「よくカムバックを果たしましたね」そんな風に質問をされて、自分自身 はじめて自分のやってきたことを大切に思うようになりました。そして自分にとっても大きな前進だったと思えます。

D:私が聞きたいのは、何故あなたは、スケートをしてるの?

E:このスポーツが僕に与えてくれたものを考えてみてください。もしあなたが情熱をかたむけることができる何かを見つけたとしたら、それはあなたにたくさんの素晴らしいものをもたらしてくれるでしょう。スケートは僕に多くのものを与えてくれました。僕はよく病気の方から 「あなたがひどい怪我からたちなおって戦っているのをみて勇気を与えられた」と書かれた手紙を受け取ります。僕にしても、毎日毎日何ごともあきらめずに、がんばっているっていうわけではありません。隅っこにポイとあきらめてなげだしてしまうことだってありますし、それをまた次の日に拾い上げて、また取り組んでみる。言い換えれば、大好きだからやってるってことですよね。

D:あなた自身が (引退って意味ではありませんよ) ついにやり遂げた!僕がやってきたことは全部やり尽くした!っていう自分の未来を予見することってある?

E:まだです。スケーティングというのは、魂を表現する手段ですし、自分がやり遂げたいと感じるものです。しかしまだ表現したいことが残っています。氷上で身体を使って語っていないことがまだあります。それは流れです。 ひとつの演技を終わるときに僕が欲しいとおもっている感情です。もしこれを 成し遂げれば満足だという意味ではありません。なぜなら、僕はいままで自分がしてきたことに満足していますし、それに到達するまでたくさんのハードルを越えていかなくてはならないわけですから。しかし それが決断力と意志の力でがんばっていかなくてはならないことですよね。この点では、メダルを勝ち取るってこととは次元の違う話ですね。僕はメダルは持っています。メダルを とることは、達成感を満たしてくれますし、選手を駆り立てます。でも本当に これから求めていきたいのは、自分自身の心の満足だと思います。

D:これからについて

E: ここでへこたれませんよ。どんな試練が待ちうけていようが、やり遂げます。与えられた状況の中で、自分を信じていきます。それが大切なことです。

みんながさがしているひとつの言葉 それが 「自信」です。


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