あとがき

 この本は、日蓮聖人のご入滅七百年にさいし、日蓮聖人に報恩の誠をささげ

、七百遠忌を期して日蓮聖人のさし示された仏事供養の心をひろく語り伝えて

ゆきたい、という願いからうまれたものです。

 また、この本は、日蓮宗の信仰とはなにか、日蓮宗のいとなむ仏事・行事の

いわれや心得についてわかりやすく、信仰的にまとめられたものがぜひほしい

という声にこたえて発刊されたものでもあります。

 私たち東京西部教化センターのスタッフは、日蓮宗の信仰や仏事供養のここ

ろざしをくらしの中にいかすことを目標に、これらの内容を解説するとともに

、絵を見、法話を聞くことを通して日蓮宗の教えを紹介し、仏事・行事をいと

なむための手びきとしたいという願いをこめて、編集をつみかさねてまいりま

した。

 本書を企画してから約一年のあいだ、原稿の依頼や整理・補充をはじめさま

ざまな編集実務にとりくみ、ささやかながら二百頁余の本書を発行することが

できました。

 本書を世にだすに当り、東京都西部宗務所の駒野教格宗務所長はじめ宗務所

関係、同日蓮聖人第七百遠忌報恩奉行委員会各師のご支援を頂戴し、さらにご

多忙の中にもかかわらず東京西部寺院の住職教師の方々には原稿を快よくご執

筆していただきました。伊東隆司師には、じつに四十葉あまりの絵を描いても

らいました。また「お盆」の項は「み仏とわたし」誌(前田のりこ絵)を転載

させていただき、絵で見る仏事供養の本という特色をそなえることができまし

た。本書の刊行にさいして、ご協力をとご支援を惜しまれなかった方々に心か

ら感謝を申しあげる次第です。

 日蓮聖人第七百遠忌の記念出版としてまとめられた本書が、多くの人々によ

っb驍アとを念じております。また、私たち東京西部教

化センターは、法華経と日蓮聖人の信仰をくらしにいかすため、日蓮聖人と縁

を結ぶ方々と力を合せ、本書をひろく伝え、さらにさまざまな信仰と布教活動

の姿を紹介するとともに教化に必要な教材資料の作成につとめてゆきたいと思

っております。

 最後に、本書の刊行にあたってご尽力をいただいた清水工房の清水英雄氏に

心から御礼を申しあげ深甚の謝意を表します。

 また、本書に関する大方のご叱正をたまわり、より充実した内容にしてまい

りたいと存じておりますので、ご教示をいただければ幸いであります。

 

                        編者しるす

 

                        東京西部教化センター

                         担当  石川 教張

                             吉橋 勝寛

                             嶋田 尭嗣