ぷうたろうさんの
スケートアメリカ報告 |
ストイコをはじめて生で見た、1994ワールド幕張大会 鳥肌が立つ程の演技に、身も心も、彼のとりこになっていました。その後 彼の演技をぜひ生で見たいという気持ちは、あれど その時は、インターネットもなかったし、チケットの購入方法もわからず、ストイコファンの友人なんて 一人もいなかった。NHK杯のチケットは、買おうとすると売り切れだったし、長野が目標と決めていたけど、チケットが全然手に入らなかったのです。メダリストが演技を披露するメダリストオンアイス ならきっと会えると、これは、いい席がとれて、うきうきしていたのに、結果長野は、手足をしばられながらやったような状態で、勇気の銀メダル しかし メダリストオンアイスに出場なんてとても無理なお話でした。 なぜ 縁がないの。私の一番好きな選手は、ストイコなのに、なぜに 彼に会えないの。もう相性が悪いとあきらめるしかないの。 運命の悲劇とまで、落ち込んでいたのです。 前置き長くなりましたが、それやこれや いろいろあったけど、私の仕事は、12月から4月が大変なので、11月というのは、大変助かり、いよいよ 1998年10月29日−11月1日の間 アメリカのデトロイトに出発が決定しました。いろんなこと助けられました。会社の友人も全面的にバックアップしてくれ、1ドル 140円を覚悟してたのに、1ドル 120円で換金ができて、ちょっとだけ 運が向いてきたな と感じていました。 日本時間 10月29日 お昼近くに、成田空港に到着、いよいよ初海外旅行は、幕をあげました。デトロイトは、ハブ空港で、デトロイトを起点に、全米各地へと フライトするので、私たちとしては、直行便で大変助かりました。成田の手続きは、あっけない程 簡単にすみました。トラブルもなく、ノースウエスト012便に乗り込みました。飛行機の機内は、快適、揺れも全然感じませんでした。親友が「飛行機がゆれないように、祈るからね」と言ってくれた言葉を思いだし、感動にひたっていました。機内食も大変おいしくて、私としては、疲れを全然感じず、11時間後 デトロイトの町が広がってきました。紅葉がとってもきれいだし、ゆったりとした田園地帯のうつくしさにみとれながら、飛行機は、無事デトロイト国際空港に降り立ちました。
着いたんだ。本当に来てしまった。そして税関へ。緊張しました。忙しいのをいいことに、税関をどうやって通るか皆目検討がつかない。どうしよう。と思っていたら、税関のおじさんが、私に向かって、にっこりほほえんで手招きをするのです。「観光?」 私「はい」 それから パスポートの写真と私を交互に見て「かわいいね」(おいおい30過ぎのおばんに向かって...笑)「何日いるの」私「5DAY」 「そお 気をつけてね」はんこぽい。
ホテルのフロント横は、スケートアメリカ レギュレーション ルーム オフィシャルホテルと聞いたけど、まさか選手と同じなのかな と思いつつ、お部屋に向かい、準備をととのえました。21階からは、すばらしい眺望が、リバーフロント の向こうは、CASINOの看板、下を見下ろすと、素敵な町並み 自動車好きでもある私は、デトロイトっていい町だな と思っておりました。でも これは、とんでもないことだった。後で書きますね。
そして 準備を整え、ジョイルイスアリーナへ。しかし どうやって行くのか ちと 分からず、ホテル脇に車がいて、その車に私たちは、乗ってしまてました。後から わかったことだけど、これは、選手や関係者送迎用シャトルだったらしい。しょっぱなから、大胆な行動に出たもんです。
競技場につくと「HI!」と言って係りの人が出迎えてくれました。デトロイトフリープレス という新聞を配ってくれました。なんとそこには、ドラゴンハートを演じた、エルビスがどかーと載っていた。うれしかったです。そして必需品 パンフレットを購入。なんと 5ドル。びっくりしました。ちなみにNHK杯は、2000円以上します。情報量満載で、さすが、スケート天国アメリカ と思いました。そして会場へ...どの席か探して、びっくり、10列目くらいでは、ありますが、とってもいい席で、関係者席の隣のブロックでした。席について、さっそく目に入ったのが、アンナ・レクニオ というポーランドの選手。美しい。ってことで驚いていたら、ロシアの美少年 エフゲニー・プルシェンコが。書ききれないほどいっぱい フィギュアスケートにおける有名人が、気がつけば、私たちの周りを囲んでいました。しかし、観客は、ぱらぱらでした。アメリカでもこんなものかな と思いましたが、そして キス&クライ(出場選手が演技終わったあと、座る席)の方向を見ると、なんとトッド・エルドリッジ選手のかっこいい姿が飛び込んできました。あーこれは、現実なのかしら と感慨にふけりました。
10月29日
ペア ショートプログラム
注目1 は、ミネアポリスのチャンピオン ペレズナヤ&シハルリゼ 組 でした。ペレズナヤのかわいさは、想像を絶していました。本当にチャーミング。リフトもすごいけど、やっぱり彼らの醍醐味は、スロージャンプ(女性が男性にほうりなげられる技)流れの美しさには、涙が出るほどでした。圧巻の演技でしたね。
注目2 日本人のイナ キョウコ は、パートナーが変わっていました。どんな人だろう と思っていたら、王子様系の美少年ぽい男性でした。練習中から、いっしょに滑ってない。コミュニケーションとれてるのかな と心配してたんですけど、演技の方は、ちよっと残念でしたね。
注目3 でも 私は、カナダ贔屓です。ペアの シャゼント&ワイツ 組。用意してた、メイプルリーフを広げました。シャゼントは、よくエルビス応援してくれていたんで、私にとっては、仲間同然です。彼らの魅力は、スピード調子よく、気持ちよく滑って、満足いく演技だと思いました。ほっと ひと安心。
あとは、覚えてないな。ビデオでも見ないと、思い出せません。
男子 ショートプログラム
注目1 アレクセイ・ウルマノフ 黒の王子様系の衣装に、えりには、鍵盤が。やっぱりこの人は、王子様。でもなぜか小さくみえました。だいぶやせちゃったな と思いました。トリプルアクセル ピタと決めて、でも私がびっくりしたのは、スピン。今年のウル様のスピンは、注目です。プルのビールマンより、すごいですよ。多分。
注目2 アレクセイ・ヤグディン はっきり言って、今回、腰を抜かすほど、驚いたのは、この人です。すごいスケーターだなと思ってはいましたが、今ひとつあかぬけないのは、自分の個性を殺して、クラシックバレエを無理矢理やっているからかな と思っていたんです。今年からコーチが変わりました。衣装も ドハデ。そして 演技も迫力があり、スピードがあり、若手のパワーのすごさを感じました。自分のやりたいことが出来て、生き生きしてると思いました。
注目3 マイケル・ワイス かっこいいです。スタイル抜群。皮のパンツに、すてきなシャツ。ただ、私ちょっとブルー。私的意見ですが、テクノミュージック&スピードステップ。以前 エルビスストイコがやっていたプログラムに似てると思いました。まねされちゃった。正直な私の感想です。でもたしかにすばらしいとは、認めていますよ。
注目4 ローラン・トベル 喜劇役者登場 おもしろかったです。トリプルアクセルは、完璧でしたね。でも もうちょっとパターンを変えた方がいいと、思ったけどね。
注目5 最終演技者 あー4年間 まちこがれた エルビスストイコ。長野と同じ、Lionの衣装。あの演技が生で見れる日がやってきた。練習中から、やってました。ステップからのクワド(4回転)。「おいおい 本気か?」と正直思いました。だって、長野の悲劇から、ケガの治療に専念して、病み上がり第1戦。普通なら、慎重な方選ぶじゃないですか。まして このショートプログラムは、失敗したら、点数をぐーんと下げられるんです。
そして 演技が始まりました。なめらかに、スピードにのって、演技が始まり、最初のジャンプは、トリプルアクセル+ダブルトーループ(ちとまずい 他がセカンドジャンプトリプルだった。)そして、チャレンジャーは、あくまでチャレンジャーでした。ステップからのクワドに挑戦してしまったのです。拝みポーズで演技を見ていた私は、まわりを省みず「あーやっちゃった」と叫びました。その後の サーペンタインステップ 私は、涙でそうでした。スピードというより 美しかったんで。そして 演技が終わり、私は、彼が受け取るはずは、ないのは、ファンだから知っているけど、ばかですよね 「エルビス」ってさけんでしまいました。そしたら、まわりのファンの方がいっせいに「エルビス」ってさけんでくれました。観客のあったかさが身にしみました。2位でした。
なんか 氷の上なげるの気がひけちゃって。終わってから、彼は、キス&クライでインタビューを受けていました。走りました。サインをほしがる子供たち・おばちゃんに混じって、列にならびました。ここで待っていても迷惑かなと思ったんで、エルビスのママをみつけたんで、合図して受け取ってもらおう。としたら、エルビスの方を指さして、本人に渡せ と合図されました。エルビスの表情見てたらさばさばしていて、挑戦して、悔いは、ないって感じでした。順番まちして、友人のメッセージを書いたカード・彩画伯のイラスト便せん・私が選んだはっぴ と 歌舞伎のふろしき を透明なシートにくるんで待っていました。そして順番が来て、「エルビス プレゼント フォー ユー」とさけびました。受け取ってくれました。便せんをじーと見て「にこ」っと笑って「おープレゼント サンキュー」 と言ってくれました。
10月30日
朝があけました。さわやかな朝でした。たしかに。しかし この日、心臓がつぶれそうなことが、起きるとは、想像もできなかった。公式練習見るため ちょっと早めのモーニング。1階のレストランで食事。私は、フレンチトーストを発注。ふーと見たら、なんと 私のななめ前に、エルビスがすわっていた。しかも 私から、一番見える位置に。私が先に座っていたの。席を変わったわけでもないの。あっけにとられて、ずーと見つめてしまいました。USCHIさん エルビス ママ もう一人 って順番でした。丸いテーブルなんで、エルビスの真ん前に誰か座れば、私からは、見えないはずなのに。そこには、誰もすわらない。途中ファンの人が何人か来ました。サインもしてたような。USCHIさんもママも自分で立って食事をはこんでました。
そして エルビスが 私の横 20cmくらいのとこ通って、薄いブレッドパンを運んできました。そういうことも、自分でやる人なんですね。でも 食べるよりおしゃべりが忙しそうでした。お友達にじっと見るの失礼よ とたしなめられ、その通りだと思うけど、見ちゃいました。その時間は、30分から40分程度でした。もうすこしで、救急車が必要なほど、私壊れました。
しかし、今日は、長いぞ。気をとりなおしました。さあ 公式練習
豪華メンバーです。確かに、でもごめんなさい。私は、あの方しか目に入りません。4年間まちこがれた人ですから。この日は、ルッツ・クワドの着地 付近で練習を観戦。写真いっぱいとっちゃいました。何回も何回も一生懸命練習してて、感激しました。
そして 競技
アイスダンス オリジナルダンス
正直言って、私の不得意分野です。なんで、まちがいがあると思います。
注目1 アニシナ・ペイゼラ アニシナって、勝ち気なとこが魅力。ペイゼラは、かっこいい。忘れちゃいました。今年の課題 何だったか。長野のシーズンほど、激しい踊りじゃなかったですね。やっぱり この二人は、安定してました。
あとは、ごめんなさい。印象に残ったことを、イタリアのペアだと思うけど、男性が、ドラキュラみたいな衣装を着てて、インパクトがあって、おもしろかったです。
カナダのペア 私 好きですね。点数は、でなかったけど、ボーン・クラッツに続くペアが誕生したと喜んでおります。もち メープル 振りましたよ。
女子ショートプログラム
注目1 マリア・ブチルスカヤ 私大好きなんです。若手が台頭する中、ベテランと呼ばれるようになったけど、繊細な動きは、誰もまねできない。調子よさそうでほっとしました。
注目2 アンナ・レクニオ ブロンドが美しいポーランドの選手。彼女に惚れたのは、94ワールド幕張でした。私の大好きなルッツ 誰よりも高かった。彼女が注目をあびてうれしかったけど、今回は、ちょっと調子悪かったみたいです。
注目3 ニコル・ボベック すごい歓声の中登場しました。彼女も好きです。特にスパイラルは、ある意味クワン以上だと思ってるんですけど。だけど 調子は、いまひとつでした。
注目4 エレナ・ソコロワ かわいいですよね。日本でも超人気選手。可憐な演技は、顕在でした。
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