その後 事務所の外で彼がでてくるのを待ちました。すると、廊下の 壁に彼の影がうつるのが見えました。彼がでてきたのです。彼は、 下着を着替えながら歩いてきました。私と目があって彼は、あわて てズボンのジッパーをあげていました。

彼は練習中どうしてジャンプができなかったのかを私に説明し始め ました。「トリプルアクセルの時に、足が正確な位置に決まらなか ったんだよ」ですって。彼は私とは初対面なのに、まるでずっと前 から知っている友達のように、彼は熱心に説明してくれたのです。

彼の怪我が早くよくなるように伝えると、彼は 「僕は大丈夫だよ。 心配しないで」と笑って答えてくれました。

いつもはテレビで見ている彼ですけれど、本当に身近に感じることが できました。 彼が立ち去った後も、今の出来事が信じられない私は、 ドキドキという自分の胸の「鼓動」がはっきりと聞こえていました。

追伸･･･
８月に入ってからの彼は、練習で、トリプルアクセルはもちろん ４回転もきれいに決めているそうです。